本格化する授業を通して、発想と思考力を高める。

学ぶだけではなく、その先にある表現する喜びを感じる小学4年生

4年生は、「思考する力」「記述する力」を身につけていく重要な時期です。授業も本格的なものとなり、子どもたち一人ひとりの発想を引き出しながら、思考力を高めていくことをポイントにします。さらに、学習を日常生活のサイクルの中に組みこむことができるように指導していきます。

 教科別の指導方針

世界を知るためのさまざまな言葉を、実感とともに身につけ、読解力と記述力の基礎を育む。
小学校4年生の国語の教科書

4年生では三つの世界に足を踏み入れます。一つ目は、未知の言葉と出会う世界。二つ目は、主体的に読む姿勢を発見する世界、三つ目は、長文を読解し、自分なりの答案を記述する世界です。三つの世界は互いにつながっています。一つ目の世界は、新たな言葉と出会う世界です。そこでは、四季折々の興味深いテーマの短文を読んでいきます。短文の中には入試頻出の重要語句をちりばめており、その言葉の魅力が最も発揮される文脈の中で、重要語句の使い方を、実感とともに身につけていきます。二つ目の世界は、文章を主体的に読んでいく姿勢を育む世界です。そこでは読み方のモデルに触れることになります。正しく効率的な読み方だけでなく、陥りやすい失敗例を提示しているのが特徴です。失敗例を参考にして、自分なりの読み方を模索していきます。三つ目の世界は、長文を読み、登場人物の心情、物語のテーマ、筆者の主張などについて考え、自分なりの解答を書いていく世界です。複雑な長文に挑むため、問題も難しくなり、一回で正解にならないことも多くなってきます。講師は子どもたち一人ひとりの答案を見ていきます。そしてヒントを投げかけたり、適切な表現を補充したりしながら、子どもたちが自分自身の力でより良い答案を作る手助けをしていきます。

算数的発想を身につけるとともに、基礎学力の定着をはかる。
小学校4年生の算数の教科書

4年生は、中学受験に向けての基礎学力を定着させる時期です。算数では、計算力を確実に身につけることが何よりも大切です。したがって、分数や小数のかけ算・わり算を含む計算に関するすべての分野は4年生までに学習します。次に、算数の発想を身につけていくことも大切です。「つるかめ算」「過不足算」「和差算」「やりとり算」といった和や差に注目して考える問題、「植木算」「方陣算」といった、きまりを見つけて考える問題など、いろいろな問題を解きながら、算数的な考え方を自分のものにしていくことが目標です。そしてもう一つ大切なのは、「思考力」を養うことです。毎回テキストには、2題ほどの「頭脳トレーニング」が含まれています。難しい問題を自分なりに考えることで「ひらめく力」「直感力」を養っていきます。