「小1の壁はなぜ起こる?原因と6つの対策を解説|東京都府中市

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はじめに

子どもが小学校に入学するというのは、親にとっても子どもにとっても大きなライフイベントです。しかし、特に共働き家庭では「小1の壁」という課題に直面することが多くあります。この問題は、仕事と家庭の両立が難しくなる時期として多くの親が不安を感じるものです。

この記事では、「小1の壁」の概要と主な原因を詳しく説明し、さらに共働き世帯の親が抱えることが多い不安や悩みについても取り上げます。また、「小1の壁」を乗り越えるための具体的な対策についてもご紹介し、親子ともに負担を減らしながら仕事を続けるための方法を提案します。

目次

  1. 小1の壁とは?
  2. 小1の壁が起こる原因
  3. 小1の壁に対する親の本音
  4. 小1の壁で親が特に悩むポイント
  5. 小1の壁を乗り越えるための主な対策
    • 働き方を見直す
    • 子どもへのフォローを最低限にする
    • 親同士で情報共有をする
    • 習い事を活用する
    • 上司・上長に相談する
    • 民間学童を利用する
  6. まとめ

1. 小1の壁とは?

「小1の壁」とは、保育園時代に比べて小学校に入学した子どもを持つ親が、仕事と家事・育児の両立が困難になる状況を指します。保育園では延長保育が可能な施設も多く、仕事が終わるまで子どもを預けておける環境が整っていることが一般的です。一方、小学校では、授業終了後からお迎えの時間まで学童保育に預けることになりますが、公的学童は通常「18時ごろ閉所」や「延長保育なし」という制約があるため、保育時間が限られています。また、子どもの登校時間も保育園より遅くなる場合が多く、出勤前の準備時間にも影響を及ぼします。

このように、小学校入学後は子どもを預けられる時間が短くなり、親が仕事の時間を調整しなければならない場面が増えることから、多くの共働き家庭が「小1の壁」に直面するのです。

2. 小1の壁が起こる原因

長期休暇の存在

小学校では夏休みや冬休み、春休みといった長期休暇があり、保育園時代にはなかった日程に対応しなければなりません。学童保育が休暇中も開所している場合が多いですが、給食の提供がなく、昼食のお弁当を用意する必要が生じるため、親の負担が増えます。

親の活動が増える

小学校では、保育園と異なりPTA活動や授業参観、学校行事など親が参加する機会が多くなります。これらの活動は平日に行われることが多いため、仕事を休んで参加する必要があります。これが仕事と育児の両立をさらに困難にする要因となっています。

時短勤務の制限

多くの企業では、時短勤務が「小学校入学前まで」などの条件付きで提供されていることが多く、小学校に上がるとその制度が利用できなくなるケースがあります。これにより、仕事の時間が増え、「小1の壁」を感じる親が増えています。

3. 小1の壁に対する親の本音

「小1の壁」は、多くの親にとって深刻な問題です。ある調査によると、保育園児の保護者の90%以上が「小学校入学時に仕事との両立に不安を感じている」と回答しています。また、「小1の壁」が原因で転職や退職を検討した経験がある人も約35%に上ることが分かっています。これらのデータからも、共働き世帯の保護者が「小1の壁」に対して強い不安を抱いていることが明らかです。

4. 小1の壁で親が特に悩むポイント

「小1の壁」という言葉自体は徐々に認知されつつありますが、社会全体での理解はまだ十分ではありません。特に、職場においては「小学生は保育園児よりも手がかからない」と誤解されていることが多く、その結果、仕事量の調整や柔軟な勤務形態の提供が行われないことがあります。また、同じ悩みを持つ親同士での情報共有ができないことも、悩みを深刻化させる要因です。

5. 小1の壁を乗り越えるための主な対策

働き方を見直す

最初に考えるべき対策は、自分の働き方を見直すことです。現在の職場で時短勤務が継続できるか確認し、必要であればフレックス勤務やリモートワーク、在宅勤務の利用を検討しましょう。これらの制度を活用することで、子どもの登校・下校時間に合わせた柔軟な働き方が可能になります。

場合によっては、働く時間を減らすためにパートタイムや契約社員への雇用形態の変更、さらには転職を考えることも一つの選択肢です。重要なのは、親子ともに無理のない働き方を見つけることです。

子どもへのフォローを最低限にする

小学校に入学したばかりの子どもは、まだまだサポートが必要ですが、保育園時代よりも自立しています。あまりに過度なフォローは、かえって子どもの自主性を育む機会を奪うことになります。子どもに任せる部分は任せ、必要以上に手をかけないよう心がけましょう。

もちろん、子ども自身も新しい環境に慣れるまで不安を感じていることが多いです。大切なのは、子どもの気持ちを理解し、安心して学校生活を送れるようにサポートすることです。コミュニケーションを大切にし、子どもが安心して自分のことを話せる環境を作りましょう。

親同士で情報共有をする

「小1の壁」を乗り越えるためには、同じ悩みを持つ親同士で情報を共有することが非常に有効です。学校のママ友やパパ友との関係を築き、お互いにサポートし合える環境を作ることで、日常の小さな問題を解決しやすくなります。子どもの宿題や持ち物の確認、学校での出来事など、日常の情報を共有することで、不安を軽減することができます。

また、地域の保護者会やPTAの活動に参加することで、他の保護者と繋がりを持つことも可能です。これにより、学校生活に関するさまざまな情報を得ることができ、子どもの学校生活をより円滑に進めることができます。

習い事を活用する

学童保育の閉所時間に間に合わない場合、遅くまで開いている習い事を利用することも一つの方法です。例えば、スポーツクラブや音楽教室、プログラミング教室など、子どもが興味を持てる習い事を探してみましょう。習い事を利用することで、子どもの新しいスキルの習得や興味の幅を広げることも期待できます。

しかし、習い事の送り迎えが必要な場合もあるため、親の負担を考慮することが重要です。送迎サービスがある習い事や、友達と一緒に通える場所を選ぶことで、負担を軽減できます。最近では、学校から習い事先への送迎サービスを提供している学童保育もありますので、そういった選択肢も検討すると良いでしょう。

上司・上長に相談する

「小1の壁」に直面した際には、まずは職場の上司や上長に相談することが重要です。自分が抱えている問題を正直に伝え、理解を求めることで、勤務形態の柔軟化や業務量の調整などの対応をお願いすることができます。また、社内の福利厚生制度や支援制度の活用も検討しましょう。

職場の理解を得るためには、単に問題を伝えるだけでなく、具体的な解決策や提案を持ち込むことが効果的です。例えば、業務の一部をテレワークで行う提案や、時差出勤の導入など、具体的な働き方の変更案を提示することで、上司も対応しやすくなります。

民間学童を利用する

公立の学童保育が利用できない場合や、預ける時間に制限がある場合には、民間の学童保育を利用することも一つの選択肢です。民間の学童保育では、預かり時間が長く、延長保育や夜間保育にも対応している施設が多いため、共働き家庭にとっては非常に利用しやすいです。

また、民間の学童保育では、子どもの興味やニーズに合わせたプログラムが提供されることが多く、子どもにとっても魅力的な環境となっています。特に、英語教育やプログラミング教育、スポーツなど、多様なカリキュラムを提供している施設が増えており、子どもの成長をサポートする場所としても注目されています。

まとめ

「小1の壁」は、多くの親にとって大きな課題ですが、適切な対策を講じることで、その負担を軽減することが可能です。働き方を見直し、子どもへのフォローを適切に行い、親同士で情報を共有することが、親子ともに無理のない生活を実現するための鍵となります。また、習い事や民間学童の利用など、多様な選択肢を検討し、子どもにとっても親にとっても最適な環境を見つけることが重要です。

親が安心して仕事を続けるためには、社会全体の理解と支援が欠かせません。企業や地域社会が「小1の壁」を理解し、働き方改革や育児支援を進めることで、親子ともに笑顔で過ごせる社会を目指しましょう。

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