子どもが書道・習字を習うメリット、デメリット

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子どもにとっての「書道・習字」の習い事のメリットとデメリットについてご紹介します。

幼稚園や保育園、そして小学校低学年のお子さんをお持ちの保護者の皆さんが、日常的に話題にするのが「習い事」ですよね。ママ友や周りの家庭の影響もあり、どんな習い事をさせるか、またそのタイミングや効果について悩むことも少なくないでしょう。

今回は、書道や習字に関心のある方、子どもに習わせようか迷っている方のために、書道のメリットやデメリットについて深掘りしていきます。子どもの成長にどのように役立つのか、また、どのような懸念があるのか、考えてみましょう。


書道・習字教室に通うメリット

書道や習字を学ぶことには、多くのメリットがあります。ここでは、その代表的なポイントを挙げていきます。

1. 美しい字が書けるようになる

書道や習字を習うことで、もっとも大きなメリットはやはり「美しい字が書けるようになる」ということです。書道では、正確な書き順やバランスのとれた形を学び、それが自然と日常の字に反映されます。

小さな頃に書道を始めることで、日常生活の中での字が美しく整い、将来的に社会で必要な書く力も身につくでしょう。「大人になっても恥ずかしくない字を書かせたい」という保護者の気持ちから書道教室へ通わせるケースも少なくありません。

2. 自信と向上心が育つ

字が上手くなり、それを褒められることで、子どもは自分に自信を持つようになります。また、書道教室の多くでは、毎月「昇級・昇段試験」を行っているところがあり、これに合格すると子どもの自信はさらに強まります。

この「昇級・昇段」という目に見える目標設定があることで、子どもは次の段階を目指して努力し、向上心を持って書道を続けることができるのです。これは、他の学びやスポーツでも役立つ自己成長のサイクルを作ることに繋がります。

3. 集中力が養われる

書道では、筆の運びや一つひとつの文字のバランス、止めやはね、さらには文字の構成全体を意識する必要があります。これらの要素に気を配ることで、子どもは自然に集中力を高めることができます。

鉛筆で書いた文字のように消しゴムで修正できないため、書道では一度書き始めたら最後まで集中しなければなりません。このプロセスを繰り返すことで、書道は子どもに「集中力」という大切なスキルを養う場にもなるのです。

4. 姿勢や礼儀作法が身につく

美しい字を書くためには、正しい姿勢が欠かせません。書道教室では、書く際の姿勢や礼儀作法も同時に学べるため、子どもが小さな頃からしっかりとした姿勢を身につけることができます。

さらに、書道では先生に対する挨拶や、お道具の準備や片付けといった一連の作法も重視されます。これにより、日常生活や将来的な社会生活においても役立つ礼儀や作法が自然と身についていくのです。

5. 宿題を自宅でやらないで済む(番外編)

これは主に保護者にとってのメリットですが、学校の宿題として出される書き初めや習字の課題を、書道教室で済ませることができる場合があります。

家庭で書道の宿題をするとなると、新聞を敷いて墨が床に飛ばないように気を配るなど、親子ともどもかなりの苦労があります。しかし、書道教室であればそのような心配は無用です。指導のもと、しっかりと仕上げることができるため、保護者にとっては大助かりです。


書道・習字教室に通うデメリット

次に、書道や習字を習うことによるデメリットについて見ていきましょう。メリットが多い反面、いくつかの注意点も存在します。

1. 費用がかかる

書道教室に通う場合、他の習い事と同様に月謝がかかります。書道は比較的月謝が安いと言われることもありますが、それでも費用は無視できません。

さらに、筆や墨汁、半紙といった道具が消耗品であり、定期的に買い足す必要があります。また、書道展やコンクールに参加する場合、エントリー費や運営費がかかることもあり、そういった費用負担が気になる保護者もいるかもしれません。

2. 習わせる必要性を感じにくい

書道は大人になってからでも学べるスキルです。そのため、子どもの段階で書道を習わせる必要があるかどうかについて、疑問に感じる保護者も少なくありません。

特に、他の習い事(英会話やスポーツ)に優先的に時間や予算を投じたいと考える親もいるでしょう。子どもが書道に興味を示さない場合、無理に習わせることは避けた方が良いかもしれません。無理強いすることで、子どものモチベーションが低下し、効果的な学びに繋がらなくなる可能性があります。

3. 服や持ち物が汚れる

書道は墨を使うため、服や持ち物が汚れるリスクがあります。特に、墨は落ちにくい染料であり、練習中に服に付くことも少なくありません。

あらかじめ汚れても良い服装で通わせることや、汚れたとしても子どもを叱らない心の準備が保護者には必要です。洗濯が大変になることもデメリットの一つとして考えておくべきでしょう。


書道を習わせるなら、メリットとデメリットをしっかり見極めて!

以上のように、書道を習うことには多くのメリットがあります。特に、大人になってからも役立つスキルを子ども時代から培うことができるのは大きな魅力です。

一方で、費用や時間の問題、そして子ども自身の意欲を考慮することも重要です。保護者としては、子どもが楽しんで学べる環境を提供し、無理のない範囲でサポートすることが大切です。

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