登校しぶりが再発…6月に多い「なんとなく行きたくない」の本音：保護者が知るべき心のサインと対応策｜府中市の教育複合施設CloverHill

教育複合施設Clover Hill

当サイトはGoogleアドセンスによる広告を表示しています。

Contents

1 はじめに：6月の登校しぶりは「ただの甘え」ではない
2 6月に登校しぶりが増加する5つの要因
3 「なんとなく行きたくない」の裏にある本音の読み解き方
4 発達特性と登校しぶりの関係
5 保護者としての適切な対応方法
6 避けるべきNG対応
7 長期的な視点でのサポート
8 まとめ：多面的な理解と柔軟な対応を
9 府中市の教育複合施設 CloverHill のご紹介
- 9.1 関連記事一覧

はじめに：6月の登校しぶりは「ただの甘え」ではない

「5月は元気に登校していたのに、6月に入ったらまた朝になると『お腹が痛い』『頭が痛い』と言い出す」
「GW明けは大丈夫だったのに、梅雨入り前からまた登校を渋るようになった」
「『なんとなく行きたくない』という理由がわからず、どう対応すればいいか困惑している」

このようなお悩みを抱える保護者の方は少なくありません。6月は「登校しぶり」が再発しやすい時期として専門家の間でも注目されています。一見すると「ただの甘え」「怠け」のように見えるこの現象には、実は子供たちの深層心理と環境要因が複雑に絡み合っています。

本記事では、小学生の登校しぶりについて、特に6月に焦点を当てながら、以下のポイントを詳しく解説していきます。

6月に登校しぶりが増える根本的な理由
「なんとなく行きたくない」の裏に潜む本当の気持ち
登校しぶりの背景にある可能性のある発達特性や心理状態
保護者としての適切な対応方法と避けるべきNG行動
学校との連携の取り方と専門家への相談タイミング
家庭でできる心のサポートとレジリエンス（精神的回復力）の育て方

登校しぶりは早期に対処すればするほど、子供の負担を軽減できます。この記事がお子さんの心の声を理解し、適切なサポートを考えるきっかけとなれば幸いです。

東京都府中市府中市立府中第二小学校となり
教育複合施設Clover Hill
民間の学童保育・認可外保育園・20種以上の習い事

府中市の教育複合施設CloverHill詳しくはこちら

6月に登校しぶりが増加する5つの要因

1. 環境変化の「反動」が表れる時期

6月の登校しぶりは、4月からの環境変化に対する「反動」として現れることが少なくありません。新学期当初は緊張と期待で張り詰めていた心が、少しずつ慣れてくることで疲れが表面化してきます。

特に現代の子供たちは、以下のような多くの変化に対応する必要があります。

新しいクラスメートや教師との人間関係構築
学年が上がるごとに増える学習内容の難易度
クラブ活動や委員会活動などの新しい責任
高学年になると友人関係の複雑化

これらの変化に対応するため、子供は常に適応エネルギーを消費しています。4月から5月にかけては「頑張ろう」という意欲が前面に出ますが、6月頃になるとその反動が出始めるのです。

2. 気候と日照時間の影響

6月は梅雨入り前後の気候変動が大きい時期です。気圧の変化や湿度の上昇は、子供の体調やメンタルに以下のような影響を与えます。

低気圧による頭痛や倦怠感
湿度上昇による睡眠の質の低下
日照時間増加による睡眠不足（明るくなるのが早いため早起きしてしまう）
気温差による体調不良

特に敏感な子供の場合、これらの身体的不調が「学校に行きたくない」という気持ちにつながることがあります。

3. 人間関係の「現実」が見え始める

新学期当初は表面的だった人間関係が、6月頃になると少しずつ現実的なものになってきます。この時期によく見られる人間関係の変化には以下のようなものがあります。

グループの固定化が進み、疎外感を覚える子が出てくる
友達同士の小さなトラブルが蓄積し始める
教師の指導スタイルがわかり、合わないと感じる子が出てくる
クラスの役割分担が決まり、自分の立場に不満を感じる場合がある

「なんとなく行きたくない」という気持ちの背景には、このような人間関係の微妙な変化に対する無意識のストレスが隠れていることが少なくありません。

4. 学習の積み残しが不安に繋がる

6月は多くの学校で単元テストが増え始める時期です。新学期からの学習内容が少しずつ難しくなり、以下のような不安を感じる子供が増えます。

授業のペースについていけていないという実感
テスト結果に対するプレッシャー
前学年からの学習の積み残しが影響し始める
苦手科目に対する回避傾向の強まり

特に現代の教育現場では、前学年の学習内容を完全に理解していないまま進級している「学習の積み残し」を抱えた子供が少なくありません。6月頃になると、この積み残しが表面化し、登校意欲の低下につながることがあります。

5. 年間スパンで見た「中だるみ」時期

6月は学校行事のサイクル上、やる気が低下しやすい時期です。具体的には以下のような特徴があります。

運動会や大きな行事が終わり、次の目標が見えにくい
長期休暇までまだ時間があるため、燃え尽き感を覚える
クラスの雰囲気が落ち着き、緊張感が薄れる
教師の熱意が少し低下する（教師も人間です）

この「中だるみ」現象は大人の職場でも見られるものですが、自己調整能力が未熟な子供ほど影響を受けやすい傾向があります。

「なんとなく行きたくない」の裏にある本音の読み解き方

「なぜ学校に行きたくないの？」と問いかけても「なんとなく」としか答えない子供の本音を理解するのは難しいものです。しかし、この「なんとなく」には重要なメッセージが隠されていることがほとんどです。ここでは、表面的な言葉の裏にある本音を読み解く方法を解説します。

本音を引き出す5つのアプローチ

身体感覚に焦点を当てる

「お腹や頭のどこかが痛い感じがする？」
「学校のことを考えると、体のどこかに変な感じがある？」子供は感情を言葉で表現するのが苦手な場合があります。身体感覚から入ると、本当の気持ちにアクセスしやすくなります。

具体場面を想像させる

「今日学校に行くとすると、一番嫌だなと思う時間はいつ？」
「もし魔法で学校の一つだけ変えられるとしたら、何を変えたい？」抽象的な質問より、具体的な場面を想像させることで、本当の悩みが浮かび上がることがあります。

感情のグラデーションを使う

「学校に行くのが100%嫌？それとも50%くらい？」
「行きたくない気持ちは、ちょうど今が一番強い？それとも朝が強い？」感情を程度で表現させることで、状況をより正確に把握できます。

第三者視点で考える

「もしクラスに同じように『なんとなく行きたくない』と思っている子がいるとしたら、その子はなぜだと思う？」
「ママが子供の頃、『なんとなく学校に行きたくない』と思った時はどんな理由があったかな？」自分自身の問題として直接話すのが難しい場合、第三者視点で考えさせると本音が出やすくなります。

非言語コミュニケーションを観察する

学校の話をした時の表情や姿勢の変化
特定の教科や友達の名前を出した時の反応
朝の支度の中で特に渋るタイミング言葉以外のサインからも、多くの情報を得ることができます。

よくある「なんとなく」の裏にある本音パターン

子供の表現	可能性のある本音	具体的なサイン
「疲れる」	人間関係のストレス	特定の友達の名前を出した時に表情が曇る
「わからない」	学習面の不安	テスト前や特定の教科の日に症状が強まる
「みんなが…」	自己肯定感の低下	自分のことを否定的に話すことが増える
「眠い」	生活リズムの乱れ	夜更かしや朝食抜きが増えている
「面白くない」	学校への没頭感不足	趣味や遊びの話では生き生きと話す

本音を聞き出す際のNG行動

問い詰めるように何度も理由を聞く
「甘えているだけでしょう」と決めつける
兄弟や友達と比較する
すぐに解決策を提示しようとする
感情を否定する（「そんなことで悩むなんて」など）

子供の「なんとなく」には、言葉にできない複雑な感情が絡み合っていることが多いものです。まずはその気持ちをありのまま受け止める姿勢が何よりも重要です。

発達特性と登校しぶりの関係

登校しぶりの背景には、発達特性が関わっている場合があります。特に最近の研究では、神経多様性（Neurodiversity）の観点から、子供の登校困難を理解する必要性が指摘されています。ここでは、登校しぶりに関連する可能性のある特性について解説します。

1. 感覚過敏と学校環境

学校には多くの感覚刺激があります。感覚過敏のある子供にとって、以下のような刺激が大きな負担になることがあります。

聴覚過敏：教室のざわめき、体育館の響き、一斉行動の号令
視覚過敏：蛍光灯のちらつき、黒板の文字のコントラスト
触覚過敏：制服のタグ、給食の特定の食感、集団行動での身体接触
嗅覚過敏：給食の匂い、トイレの臭い、クラスメートの香水

6月は湿度が高く、蒸し暑さや汗の匂いなどが加わるため、感覚過敏のある子供にとってさらに過ごしにくい環境になります。

2. 自閉スペクトラム特性（ASD）との関連

自閉スペクトラム特性のある子供は、学校生活において以下のような困難を抱えやすい傾向があります。

予定変更への対応が難しい
暗黙のルールや社交的な振る舞いが理解しにくい
特定の興味に没頭したい気持ちと学校のカリキュラムのギャップ
集団行動における自分の役割や期待されていることがわかりにくい

新学期当初は明確なルールが多いですが、6月頃になると「適当に」「臨機応変に」という曖昧な指示が増え、ストレスを感じる場合があります。

3. ADHD（注意欠如・多動症）特性の影響

ADHD特性のある子供は、以下のような理由で登校しぶりを示すことがあります。

朝の準備や時間管理の困難さからくる失敗体験の積み重ね
授業中の集中持続の難しさによる自信喪失
衝動的な行動による友人関係のトラブル
多動傾向による「じっとしている」ことの疲労

6月は授業時間が増え、外遊びの時間が減る傾向があるため、特に多動傾向のある子供にとってストレスがたまりやすい時期です。

4. 学習障害（LD）の可能性

特定の学習分野に困難がある場合、以下のような形で登校しぶりにつながることがあります。

読み書き障害（ディスレクシア）：板書や教科書を読むのが辛い
書字障害（ディスグラフィア）：ノートを取るのが極端に遅い
算数障害（ディスカリキュリア）：数字や図形の理解が困難

6月は前学年との学習の連続性が強まり、積み残しが表面化しやすい時期です。特に3年生以降は学習内容が抽象度を増すため、学習障害の特性が目立ち始めることがあります。

5. 不安傾向の強い気質（行動抑制気質）

生まれつき不安を感じやすい気質を持つ子供は、以下のような形で登校しぶりを示すことがあります。

新しいことや変化に対する過度の不安
失敗に対する強い恐れ
身体的症状（腹痛、頭痛など）としての不安の表出
完璧主義傾向による疲弊

6月は「そろそろ学校に慣れる時期」という周囲の期待と、まだ不安が消えない自分とのギャップに苦しむ子供も少なくありません。

特性と環境の「ミスマッチ」として理解する

重要なのは、これらの特性そのものが「問題」なのではなく、特性と学校環境との「ミスマッチ」がストレスを生んでいるという視点です。子供の特性を理解し、環境を調整することで、登校しぶりが改善する場合があります。

保護者としての適切な対応方法

登校しぶりへの対応は、子供の個性や状況によって異なりますが、以下のようなアプローチが効果的です。

1. まずは安心感を与える

登校しぶりを見せる子供にとって最も重要なのは、「どんな自分も受け止めてもらえる」という安心感です。

受容的な態度：「行きたくない気持ちもあるよね」と感情を認める
スキンシップ：ハグや手をつなぐなど、言葉以外の安心感提供
安全基地の確保：「無理しなくていいよ」というメッセージを伝える

2. 小さな成功体験を積み重ねる

完全な登校ではなく、小さな目標を設定します。

最初の1時間だけ参加する
好きな教科がある日だけ行ってみる
友達と一緒に登校する

成功したらしっかり褒め、自信を回復させます。

3. 学校との連携を強化する

担任教師と情報共有を密にする
スクールカウンセラーの利用を検討する
可能な配慮（席の位置、提出物の調整など）を相談する

4. 生活リズムを整える

睡眠時間を確保する
朝日を浴びて体内時計をリセット
朝食を必ず取る

5. 専門家のサポートを検討する

児童精神科や発達障害専門クリニック
公的な発達支援センター
民間のカウンセリングサービス

避けるべきNG対応

登校しぶりに対処する際、以下のような対応は逆効果になる可能性があります。

無理やり引きずって登校させる
「怠け者」などのレッテルを貼る
他の子供と比較する
登校しないことを過度に罰する
病気ではないのに「仮病」と決めつける

長期的な視点でのサポート

登校しぶりは単なる「学校嫌い」ではなく、子供からの重要なSOSサインです。長期的な視点で以下のようなサポートを考えましょう。

1. 自己肯定感の育成

小さな成功体験を積み重ねる
得意なことを伸ばす機会を作る
ありのままの子供を認める言葉がけ

2. 感情調整スキルの習得

感情を言葉で表現する練習
リラクゼーション技法の習得
ストレス対処法の学習

3. 社会的スキルの向上

友人関係を築く練習
自己主張の仕方を学ぶ
トラブル解決方法を身につける

4. 学習サポートの提供

個々の学習スタイルに合った方法の模索
苦手分野に対する合理的配慮
学習意欲を高めるアプローチ

まとめ：多面的な理解と柔軟な対応を

6月の登校しぶりは、単なるわがままや怠けではなく、環境変化や発達特性、心理的ストレスなどが複雑に絡み合った現象です。保護者としてできる最も重要なことは、子供の気持ちをしっかり受け止め、必要に応じて専門家の助けを借りながら、その子に合ったサポートを探していくことです。

「学校に行かなければならない」という固定観念にとらわれず、お子さんの個性とペースを尊重した対応を心がけてください。登校しぶりを克服する過程で、お子さんは自分自身と向き合い、困難を乗り越える力を身につけていきます。保護者の皆様の理解とサポートが、何よりの支えとなるでしょう。

府中市の教育複合施設 CloverHill のご紹介

CloverHill は、東京都府中市にある幼児から小学生までを対象とした多機能な学びの場です。府中市内で最多の子ども向け習い事を提供し、ピアノレッスン、英語、プログラミング、そろばんなど、子どもたちの好奇心を引き出し、創造力を育む多彩なカリキュラムを展開しています。

また、民間学童保育や放課後プログラムも充実しており、学びと遊びのバランスを大切にした環境の中で、子どもたちの健やかな成長をサポート。さらに、認可外保育園として未就学児向けの安心・安全な保育サービスを提供し、共働き家庭の子育てを支援しています。